月 光
満月にあなたを想うから間違いもなく
あなたにわたしは映る
濡れたことばの合間に滑りこむ現実
あなたは声を立てて笑う
満月に決心したから間違いもなく
わたしは幸福になってしまう
過去に傷つけたひとたちに許されるため
傷つかなければならない
どこかの神様がそう教えてくれたのに
どこまで苦しめばいい?
この甘美な苦痛
叫びは隣りのドアを叩く
隣人愛
あなたへの想いは神に乞う儀式
日常はいらない
満たされない思いに満たされ
欲しがる気持ちに浸っていたい
この月光にたゆたって
現実という幻に翻弄され苦しみたい
生きていくことの意味
あなたという煩悩の火を燃やして
たどりつく桃源郷
満月にあなたを想うことの理由
月の力であなたを愛する
わたしを照らし出して
あなたの光で
満月にあなたを想うから間違いもなく
あなたにわたしは映る