目黒川

色づく薄紅が
風の匂いさえ思い出させてくれる
ひとつ、季節はまためぐり
凍りついた記憶が
溶けはじめる
またたぎって行くのですか
同じようでいて、
繰り返されることのない情熱

休んでいた、見えないあなたの肩越し
ふくらみ始める
はかなげな枝の先で
この思いは何のために?
紡ぎだすために愛するわ
あなたの体温だけ
なにも知りたくない、あなたのこと

初めて立ち止まると言った
花吹雪の夜道
この生命の不思議は
葉よりも先に花を咲かす
ねえ、どうしようもなく・・・

歩きましょう、こんな深夜に
花のあいだから
見え隠れしている月
初めて立ち止まると言った
花吹雪の夜道
あなたの心に刻み込みたいのです
うつくしく咲くことの寂しさ・・・

色づく薄紅が
風の匂いさえ思い出させてくれる
またたぎって行くのですか
同じようでいて、
繰り返されることのない情熱
歩きましょう、目黒川
だれも見ていないから、腕を組んで