月と乳房
支配されるのだ。
硬く張る乳房の痛みは、
半分より膨らみ始める月のせいだ。
性的アッピールにはたいして役立たないくせに、
いっちょまえに自己主張するのだ、
月の力を利用して。
満月にはざわめいて、溢れる。
鮮血とともに、下らない記憶と経験がほとばしる。
ひと月分の。
孤独さえも洗い流して、そう、ビデで。
そのころには、どんな男の子でも大好きな
やわらかい女の子に戻ってる。
忌々しい月が、
昼とか、太陽の向こうや、どこかに隠れているすきに、
夜に汚れないキスがしたい。