社会不適合者

ジンとウオッカの数字足した値段
わからない彼女も
調子はずれのピアノの上で
指踊らせる
生きる価値など
知らぬ無我なら美しい

すべて忘れて叩くのさ
煙草に黄ばんだ鍵盤さ
彼のメロディでなら歌えるさ

ピンクのセーターの
間違いなど知らぬ
アンチテーゼの頬の髭に
恋した彼女の幻

遠くまで連れ去られること夢見て
高く飛ぶためのブルース
王子様は来ないさ
慰められることのない人生

笑われないことも知ってるさ
彼女にはただ
ピアノがあったから
ピアノがあったから

パパはかわいいと言ってくれた
パパの愛情だけじゃ足りない
ジンとウォッカの足した値段
わからない
グラスに満たした飲み物
こぼしてしまう
彼のメロディーで踊れば
許されて
ほんの少しのお給料

年老いた両親の下で
ピアノのある暮らし