くるぶし

筋張ったくるぶしあたり
無邪気さが生き延びる
少年の日は遠からず
あなたの髪から
こうばしい太陽の匂い

うつくしい嘘ばかり
あふれ出す口唇
ふさいでしまえば
虚無さえも見透かす涼しい瞳
わたしのあざとさは
あなたの日常とともに浄化され
時間に消費される

わたしが味つける
あなたというスープ
どなたに差し上げる?
そのまま腐らせるわけにもいかず
しまい込むには上出来すぎて

いつか飲み干してしまう
味見にかこつけて
筋張ったくるぶしあたり
煮込んで
あなたの見せかけの純真さ

あなたはこよなく愛するジャンクフード
蓄積されてるビタミンさえ奪う
隙間だらけの骨に
あなたの思想埋め込んで
こうばしいくるぶしあたり
わたしをソウルフードに変える

いとおしいくるぶしあたり
あなたが太陽にマーキングさせた日々
それは遠からず無邪気な
わたしの知り得ない過去

筋張ったくるぶしは
おいしそうに煮込む
スープのマテリアル